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レイブンズナイト第534回放送【734/8】
2 名前:F・マナ  :2019/05/22 17:23 ID:xexiyGGL
ペットの思い出と言いますと私の場合は育った横浜のマンションが鳥獣類の飼育不可だった事や多忙だった事もあって飼った経験が全くありませんが、友人のペットの思い出で鮮明に残っている物があります。
小学生時代の学友で同じ高校だったA君の家には雄の甲斐犬で昌景(あきかげ)と言う犬が居ました。
元々の出自が山梨にあるA君はかねがね犬を飼いたいと思っていましたが当時の郵政省で信書の配達員をされていた父親が仕事上の経験から大の犬嫌いでした。
それでも何とか犬を飼いたいと思ったA君は父親に熱意を訴え続け甲斐犬ならばと渋々了承してくれました。
こうしてA君の家に0歳の甲斐犬がやってきて以来人生の歯車は大きく動き出しました。
大の犬嫌いだったA君の父親は思う所があったのか昌景を溺愛し始めました、そしていつしか家族同様以上の愛情を注ぐ様になり一緒に入浴する様になるまで可愛がっていました。
しかしそんな幸せな日も突然ピリオドがやってきました。
A君の父の体は癌に冒され発見時にはすでに手遅れの状態でした。
もうすぐ冬の声が聞こえてくる11月に愛犬の最期を看取る事を覚悟していたA君の父親は志半ばで人生の幕を下ろしました。
その後弁護士がA君宅を訪れ遺言賞を読み上げました。
そこには延々と愛犬の行く末を案じた文面が綴られていました。
大好きだった沢庵を上げて欲しい事、クリスマスには鶏のから揚げを与える事、正月は鯛の刺身を与える事、桜の頃には桜餅を、端午には粽を与える事等愛犬の事が9割を占め文末に家族にありがとうと言う言葉を残して行きました。
A君の2人の姉はその扱いに憤慨しましたが、その姉以上にA君は感情を露わにして2人の姉を叱りつけました。
その後父親の寿命を貰ったのか愛犬昌景は長命の人生を送り5月のある日父親が飾られている仏壇の前で冷たくなっていました。24歳と言う犬としては大往生の最期は誰にも見せず旅立って行きました。
今ではその遺骨はA君の家のお墓に収められ主従が揃ったと言う日の事を強く思い出します。
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