今回は、ちょっとシリアスちっくなSSっぽく行きます。
そう…ある日、俺はある噂を聞きつけた…
フェルッカのダンジョンに謎の魔法陣が出現、様々なモンスターが暴れている。
モンスターをどんどん退治していくと…
俺たちはその噂の真意を確かめるべく、あるいは興味本意でフェルッカのダンジョンへ向かった…
今回行ったダンジョンの名はデシード。
様々なアンデットモンスターが彷徨う、死の洞窟。
HRR「いやぁ、ホント頼もしいよな〜」
俺は、ドラゴンをつれているKureverにそう言い放つ。
KureverはGMテイマーだ。今回のダンジョンツアー(?)もドラゴンを従えての参戦だった。
危険なダンジョン探検にドラゴンほど頼もしいものはない。
Kurever「そんな事言っている暇があったらおまえも戦えよ…」
Kureverが愚痴ってみる…
HRR「ほっほっほ〜俺の本番は、奥についてから〜♪こんな所で武器を消耗するわけにはいかんのだよ」
Destruction「はいはい…そ言い争っている暇があったら先へ進め」
二人を止めたのは斧戦士のDestruction。非常に頼もしいベテランの戦士だ。
HRR「そろそろ到着するぞ」
奥に行くためのテレポーターが見えてきた。
Kurever「この先が、例の噂の場所だな…」
Destruction「さぁ、行くぞ!」
俺たちは、一斉にテレポーターに飛び込む…
HRR「到着っと♪」
HRRが一息ついたとたん、レイスが襲いかかってきた!
HRR「うっ!うわぁ!」
HRRは油断していた。とっさの回避行動がとれずにいた。その時…
斬!
一瞬の出来事だった…
目の前には真っ二つにされたレイスの死骸が転がっている…やがて、その死骸は消滅した。
そこには、銀色に輝く斧を持ったDestructionがいた。
彼の斧は、対アンデット用に銀でできているものだ。レイス程度の雑魚モンスターは一撃で切り裂いてくれる。
Destruction「HRR、油断しすぎ!」
HRR「わりぃ…わりぃ…お?次は、俺の番な!」
シェイドがHRRに攻撃をしかけようとしている。
それに気づいた、HRRはクォータースタッフを構え戦闘態勢に入った。
HRRが装備しているクォータースタッフも見た限りただの木の棒だが、神木かなにかでできているらしく、アンデットには普通以上のダメージを与えられる。
HRR「おらぁ!」
HRRは猛ダッシュでシェイドに近づき、すれ違いざまに一撃をお見舞いする。
ただ、斧ほどの威力は持っておらず、一撃では仕留められなかった。
シェイドが背中を向けたHRRに攻撃を仕掛けようとしたとき…
ドカン!
すれ違いざまシェイドの足下に置かれた爆弾が炸裂、敵はバラバラに砕け散った。
HRR「ふっ…余裕よ…」
Destruction「こんな雑魚相手に、爆弾の無駄遣いするなよ…って、HRR後ろ後ろ!」
HRR「ん?うわっ!!」
振り向いたHRRはあわてて逃げ出した。
そこには、ものすごい数のアンデットが彼に襲いかかろうとしている。
いくら低級アンデットでもさすがに数が多すぎる。まさに、数の暴力だ…
そこに、遅れてKureverが登場。ドラゴンがそこにいたアンデットたちを次々となぎ倒していく…
HRR「はえぇ…」
3人は、その場が落ち着くまでドラゴンの活躍を見ていることにした。
Kurever「これから、どうする?」
Destruction「とりあえず、二手に分かれて探索しないか?」
HRR「OK!じゃ、俺はDestructionと一緒に行動するね」
さすがに、これだけ敵の数が多かったら、まとまって行動していてもきりがない。
そこで、俺たちは二手に分かれて、モンスターを退治することにした。
それから、どのくらい時間がたっただろう…ひたすらモンスターを倒しても一向に減る気配がない…
逆に、増えているみたいでよけい気持ち悪くなってきた。
HRR「くそぉ…いったい何匹いるんだよぉ…」
Destruction「文句を、言う暇があったら一匹でも幽霊倒せ!」
HRR「はいはい…分かりましたよ」
Destruction「だからなぁ、、、そのだらっとした態度を…!!?」
HRR「ん?態度をどうしろって?」
Destruction「静かに…」
HRR「どした?」
Destruction「周りの気配、探ってみろよ…」
HRR「うん?…!!」
俺たちは、その場で身動きを取ることができなかった…
周りには、ものすごい数の気配がある。そう、今までにいたアンデットの数とは比較にならない気配の量…
囲まれてる!!?
二人の意見が一致した。
Destruction「おい…あそこの部屋の隅まで走れるか?」
HRR「あぁ…」
Destruction「戦おうとはするな…戦うのは、隅に到着してからだ…」
HRR「了解…」
隅にたつと部屋の壁で後ろからの攻撃を遮断することができる。
敵の数は変わらないものの、360°の敵を相手するよりはよっぽどましだ。
Destruction「いくぞ!!」
合図とともにHRRとDestructionは壁まで全力で走った。
二人は部屋の隅に到着…
HRR & Destruction「さぁ、こい!!」
二人のかけ声とともに戦闘が開始された!
ものすごい数のアンデットが二人を一斉に襲い出す。
二人は、それを蹴散らしていく。
HRR「おらおらおらおらおらおらおらおらぁぁぁぁぁ!!!!」
素早い連続打撃で次々とアンデットを吹っ飛ばすHRR。
Destruction「ふんっ!!」
斧、一振りで数体のアンデットを真っ二つにするDestrution。
二人は次々とアンデットを倒していく。
しかし、いくら倒してもキリがない…
HRR「ハァ…ハァ…くっそぅ…いったい何匹いるんだよっ!」
二人は息が上がってきた…
Destruction「諦めるな!もう少しだ!くっ…」
HRR「んなこと言ったってよ!…くそう…気合じゃ!気合!!おらぁぁぁぁ!!」
二人は、気力をしぼって戦い続けた。
いったい、どのくらいの時間が経ったのだろう…
いや、時間的にはそんなに経っていないはずだ。
ただ、ここまで戦闘が長く感じたことは無かった…
HRR「あぁ〜もう無理〜もう無理〜限界だ〜〜〜」
Destruction「弱音を吐くな!弱音は己を滅ぼすことになるぞ!」
そう強気でしゃべってるDestructionの斧も、ボロボロでいよいよ限界が近づいてきた。
やられる…
そう思ったとき、
ドラゴン「グオォォォォォォォォッッッッッ!!」
Kurever「おい、おまえら何やってるんだ?大丈夫か〜?」
別行動を取っていたKureverがドラゴンをつれて駆けつけてくれた!
HRR「うっひょ〜助かったぜ〜!!」
Destruction「ナイスタイミング!」
いやぁ、カッコ良すぎます!Kureverさん!あの時はマジで助かりました!!
その後、あたり一帯は落ち着きを取り戻し、俺たち一行は、無事帰ることができたとさ…
おつかれさまでした。