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レイブンズナイト第688回放送【907/10】
7 名前:智天使Cherubim  :2022/10/05 21:58 ID:u0Ebjf4u
ナウル共和国ってなんぞや?と思われる人が居るかも知れないのでちょっと解説。

オーストラリアとハワイの間、太平洋の南西部にある品川区
ほどの面積(21平方km)しかない小島にある共和国であり、
世界でも3番目に小さな国連加盟国。

そこに住む人々は古来、漁業と農業に従事して慎ましく暮らしている国民ばかりでしたが、
1888年にドイツの植民地になってまもなく、
この島全体がリン鉱石でできていることが判明し、その後、採掘が始まりました。

リン鉱石とは、数千年、数万年にわたって積もった海鳥のフン
が、珊瑚(さんご)の石灰分と結びついてできたもの
肥料の主成分として大変貴重なモノです。

そしてこのリン鉱石採掘による莫大な収入がナウル国民に還元されるようになります。
その結果、1980年代には国民1人当たりのGNP(国民総生産)は2万ドルにものぼり、
それは当時の日本(9,900ドル)の約2倍、アメリカ合衆国(1万3,500ドル)の約1.5倍という金満国家になりました。
医療費もタダ、学費もタダ、水道・光熱費はもちろん税金までタダ。
そのうえ生活費まで支給され、新婚には一軒家まで進呈され、
リン鉱石採掘などの労働すらもすべて外国人労働者に任せっきりとなり、
国民はまったく働かなくても生きていけるようになります。
その結果、国民はほぼ公務員(10%)とニート(90%)だけとなり、「毎日が日曜日」という
まさに地上の楽園という世界になりますが、その後1990年代後半になると
リン鉱石が枯渇。一気に経済崩壊します。
資源が枯渇したときナウル国民が考えたことは
「嗚呼、夢は終わった。我々はふたたび額に汗して働こう」ではありませんでした。
彼らが考えたことは、「どうやったらこれからも働かずに食っていけるだろうか?」でした。
そこで彼らがまず取った行動は、国ごとマネーロンダリングの魔窟となり、
世界中の汚れたカネで荒稼ぎすること。それがアメリカの怒りを買って継続不可能となると、
今度はパスポートを濫発してテロリストの片棒を担いで裏金を稼ぐ。
それもアメリカから圧力がかかると、今度は舌先三寸で
オーストラリアから、中国から、台湾から、日本から資金援助を引き出すことでした。
まぁどこぞの国みたいに核実験やミサイル発射で恫喝外交したりするよりはマシか。

恐らくはナウルは国が滅びるまでこの状況が続くんじゃないかなとおもっています。
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